いろいろなテクニカル器材

テクニカルダイバーが使う器材とは… ナイトロックスから始まり、ディープダイバー、テクニカルダイバー等が 標準的に携行しなければならない装備品の紹介をしていきます。 但し減圧シミュレーションの講習では必ずしも以下の全装備を必要とはしません。

いろいろなテクニカル器材

■Hollis AMA100 Expedition Harness

サイズ SM-MD/LG-XL/XXL

浮力  23.5kg 52lb lift

ケーブダイバーを主体に設計されたサイドマウントシステムです。
タンクを1本又は2本装着出来る上に、日本国内では馴染みのスチールタンクでも浮力が十分あり、このシステムはオープンウォーターからオーバーヘッド環境まで、どのような環境でも使用することが出来ます。

シリンダー用タンクベルト2本、ステンレス水ベルボルトスネップ×4個、ステンレス3バースライド×2個、ナイロンコードが含まれております。

表生地1000デニールコーデュラー素材(ナイロン2倍の強度)
裏地0.38mmウレタンブラウダーにはエアー排出を促すバンジーシステムを採用

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■Hollis AMA50 Adventure Harness

サイズ ワンサイズ

サイズ  10kg 23lb lift

サイドマウントダイバーのためのシステム、
見た目もカッコいいが、環境を選ばす使用が可能なコンパクトさ、ミニマリストのデザインに基づく調整可能なワンサイズ設計です。

シリンダー用タンクベルト2本、ステンレス水ベルボルトスナップ4本、
ステンレス3バースライド×2個、ナイロンコードが含まれております。

表生地1000デニールコーデュラー素材(ナイロン2倍の強度)
サイドマントのみに使用可能なハーネス設計
総重量約2.3kg

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■Dive Rite XT Spring Heel Fins

サイズ S6/M7-9/L10-12/XL13-14 US size

浮力  2.3kg 5lb

スプリングヒール採用で脱着がワンタッチ、両サイドバックルもステンレスが採用されました。
フィン自体がフロートタイプなので、サイドマウントでは重要なトリム調整のためにもぜひ揃えておきたいフィンです。

Spring-Heel-Fins

【アイソレーション付きマニフォールド】

このタンクバルブは、2本のタンクを2個の独立したレギュレーターで 両方同時に使用することが出来るようになります。 もしどちらかのバルブが壊れてたとしても、空気が漏れて無くなる事はなく、 真ん中のアイソレーターバルブを閉めることで、左右のタンクが独立したタンクになります。 日本のテクニカルもDINバルブが主流になってきましたが、従来のヨークタイプも装着出可能です。 また本体にKHKの刻印が入っているものでないと、国内ではエアーチャージが出来ません。

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【ダブルタンク】

アメリカでは14Lタンクや15Lの容量も良く見かけますが、 日本の現状では12Lダブルが多いようです。 2本のステンレスベルトとマニーホールドで繋がり、ボルトにハーネスを固定して使います。 重量にして空気満タン状態だと約43kgほど有りますので重いですね。 もちろん水中でもマイナスの浮力になりますのでウエイトはつけません。 現在OCEAN BEACHでは常時3セットのダブルタンクが貸し出し可能ですが、 女性の方の為に10Lのダブルタンクも用意しました。

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【レギュレーターとオクトパス】

メインホースはロングホースを使用します。 ケーブや体格の大きい人には2mぐらい、レックや小柄な方は1.5mのホース長を使用します。 酸素対応に関しては40%までのナイトロックスは従来のもので大丈夫、 お勧めはDINタイプのものです。 タンク後方に飛び出すヨークハンドルタイプと違い、 狭いケープやレックの中を通過するのに当たりにくく安心だからです。 もちろん従来のヨークタイプでコースに参加頂けます。

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【減圧用タンクと残圧計】

通称ステージボトル・デコボトル・トラベリングボトルなどの言い方をします。 それぞれが共通なのはレギュレーターと残圧計のみが装着されたシンプルな構成であるということです。 この3種類の使用目的がそれぞれ少しづつ違い、 デコボトルは100%や80%の高濃度酸素が入っているので、 もちろん酸素対応の専用レギュレーターが必要となります。 ステージボトルは計算されたある深さの水深をより長く潜る為の予備タンクとして使います。 トラベリングボトルはトライミックスダイビング用で、途中の水深までこのトラベルを使い、 ミックスタンクにチェンジして、さらに深場へと向かうのです、もちろん帰ってくる時はこの逆で帰ってきます。

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【BC】

テック用BCの基本はバックフロートタイプです、 後ろにあるブラゥダーと呼ばれる浮き袋と、 ハーネスと呼ばれている背負う部分の2箇所から構成されています。 ブラウダーの大きさにはいろいろあり、希望する浮力でレック用、 ケーブ用など目的に合わせて選べるようになっています。 レックダイビングスタイルでは、時には複数本のステージボトルを両サイドに抱えて移動することもありますから、 より浮力の大きな浮き袋が必要です。 ケーブは狭い場所を通過することが多いのでコンパクトなブラウダーが好まれます。 ハーネスには身体にフィット感が高い構造のハードタイプ、 他にはクッションが入って腰や背中に優しいハーネスタイプがあります。 どちらのタイプもDリング等を好きな位置に付けたり、留め具の位置を動かせるように工夫がされています。 好みによって一人一人の個性が出せるところがテックダイブの楽しみのひとつです。

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【インディビジュアルダイブコンピュータUemis SDA】

すでにダイブコンピューターをお持ちの方は多いと思いますが、テクニカルではメインのダイブコンピューターには、より安全性が高く、多機能なものを使います。
このダイブコンピューターの優れたところは、環境によっては個人の呼吸量差は大変大きく、それををダイブコンピュータの計算に加味するべきだという考え方です。
付属のトランスミッターをファーストステージに取りつけると、リアルタイムの呼吸量がデーターとして手元に送られ、さらに、水中で仲間と呼吸量、残圧等を共有することも出来ます。
本体は充電式で、トランスミッター内の電池交換も、自分自身で交換可能なので、とてもリーズナブル。
さらに頻繁にアップデートがインターネットを使って行いますので、快適なバージョンでご使用いただけます。

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【Pバルブ】

男性ダイバーには本当に嬉しい一品、長時間の潜水や低水温でも我慢をすること無く落ち着いてダイビングを続けられます。 バランスタイプとアンバランスタイプがあり、どちらも慣れれば装着までそれほど時間はかかりません。 いちいちドライスーツを脱いでトイレに行く必要がなくなりました。

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【ジョンライン】

打ち上げたフロートの下で減圧停止中、一定の水深に自分がとどまり易くする為のものです。 長さも2m程度のラインで、先に小型のスナップをつけたりしてどこかに固定することも出来ます。 またバディーロープとしても使えます。

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【シグナルフロート】

写真はサーフェスマーカーブイで、水面にいる人への位置の通報や、 水中で減圧中のダイバーに一定の水深にとどまり易くする為のものです。 このほかに水面に緊急事態を知らせるエマージェンシー用マーカーブイ等もあります。 写真はタンクと比較して大きさをわかりやすくしました。 レジャーでよく使われているブイよりも一回り大きく(推奨1.3m以上)、 外洋の波が高いところでも認識性が高いのが特徴です。 さらに水面でブイが転倒しても中の空気が漏れ出ない逆止弁の機構が備わっています。 この他にリフトバッグという袋もあり、目的は水中スクーターを運んだり、 予備のウェイト、ステージボトル等を運んだりする時に使います。 水中で25kg以上のリフトがあり、逆止弁と排気弁がついているものを使います。

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【ナイフ】

水中拘束になってしまった場合、拘束している物やラインを切り離して脱出する必要があります。 特にリールから出ているラインに絡まったり、自由に動けなくなる事も予想して、最低2ヶは必要で、 装着場所もいろいろ試して分散してとりつけます。

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【リール】

リールにはラインの太さと長さの違いでケーブ用とレック用に分けられます。 最新近のものでは、ドラムにテンションが最初から適度にかかった状態のものも出ています。 絡みにくく、テンションもシムで自由に調整出来るので便利です。 ケーブでは最低プライマリーリール(120m)とセーフティーリール(45m)の2ヶが必要で、 ルートを延ばす時にはエクスプローラー(250m)という長いリールを使います。 この他に小移動に便利な短めのジャンプリール(30m)等も便利です。 レックの場合はフロートを比較的深い水深から打ち上げるので25m以上のものが最低一つは必要ですね。

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【ライト】

現在では圧倒的にHIDライトが主流です。 ケーブなら一回のチャージで最低2時間以上連続使用出来るもの、 レックでも最低1時間以上は連続使用出来るものを選びます。 HIDは光の色温度が高く6500ケルビンとほぼ日光と同じ明るさかそれ以上です。 バルブの出力は10W、17W、18W等ありますが、ビデオ撮影を考えなければ10Wで充分でしょう。 バルブは結構長寿で、1000時間以上使用出来ますが、 陸や水中で一旦点灯してすぐに消灯するような事を繰り返すと短命になるので気をつけましょう。 一旦点灯したら5分~10分ぐらいは消さないように心がけると良いでしょう。

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【コンバス・プレート・アロー】

写真はSUNTOのSK6をゴム紐に改造したものでとても使いやすいで気に入っています。 真ん中はダイブライト社のトランスパックⅡなどに使うあて板。 写真右のアローは出口の方向を指したり、目印に使う使うとても重要な小物です。

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【ステージストラップ】

【高圧ホースショート15cm】

【ボトルバンド】

ハーネスに固定するまでにハンドキャリーしやすくするように作られたもの。 ステージやデコ用タンクに取り付ける残圧計の高圧ホースで最低限必要な長さに納められる。 ボトルバンドはストラップを固定するに必要なハードウェアです。

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【SCRリブリ-ザ-】

ナイトロックスを使った半閉鎖式混合ガス潜水具です。 一般的にはセミ・クローズドサーキット・リブリーザーと呼び、簡単に説明すると、 自分の吐いた息を再利用して多くのメリットを生み出す装置です。 以下、メリットを簡単に列挙してみます

  • 泡がわずかしか出ないので「静か」
  • ナイトロックスだから無減圧時間が長く「より長く潜っていられる」
  • リブリーザーにしては「コンパクト・軽量」
  • ガスが湿っているから「喉が渇かない」
  • キャニスターの発熱によって「暖かい
  • 音伝達部分が多く静かのので「会話が出来る」
  • 体験リブリーザーコースを開催していますので興味の有る方はお問い合わせください。
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【CCRリブリ-ザ-】

上記のSCRに電気的なセンサーやモニター装置を加えた、 完全閉鎖式の潜水具です。 フル・クローズドサーキット・リブリーザーと呼び、 SCRドルフィンと違うところは全く泡が出ない事です。 また浅場であろうが、深場であろうが、 所選ばす深度に応じた最適な混合比でナイトロックスを作りながら潜水していることです。 メリットは数え切れないほど有りますが、強いて言う難点は器材がやや高価な事や、 使用するためのトレーニングに多少時間がかかることです。

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【リストスレート】

レジャーダイビングにおいても色々なスレートが出ていますが、 テックの場合は必要最小限のスペースで必要なデーターを読み書き出来ることが最大の目的です。 このリストスレートは実に良くできていて、次々にめくって行くことで書き込むスペースが生まれて来ます。 とても重宝な一品です。

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【酸素アナライザー】

酸素濃度検知器の事です。 BCの中圧インフレーターホースより接続し検知します。 海外では一人一台必要とされています。 日本ではガスの供給会社が比較的正確に計ってタンクに詰めていますのであくまで確認作業になります。 計り始める前のキャリブレーションを忘れない事と、中の酸素センダーには寿命があって、 約一年間と言われています。 反応が鈍くなって来たら取り替えましょう。

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レンタル料金

以下の器材はできれば自分のものを持つことをお勧めします。必携ではありませんので必要な方はお申し出ください。

  • ・ナイトロックスダイブテーブル
  • ・コンピューター用減圧ソフト
  • ・酸素アナライザー
  • ・ファーストエイドキッド
  • ・緊急用酸素器材等
製品
料金
レギュレーターのセット(メイン&オクトパス)
¥5,000
レギュレーター用ロングホース1.5m
¥2,500
酸素対応ギュレーター(ハードウエアー付き)
¥3,000
BC・ハーネス
¥5,000
ダイブコンピューター(空気用)
¥1,000
ダイブコンピューター(EAN)
¥1,500
ダイブコンピューター(マルチ)
¥2,000
サーフェスマーカーブイ
¥800
リフトバッグ
¥800
各種リール
¥1,000
HIDライト
¥6,000
ダブルタンク
¥5,000
空気
¥2,400
EANx32
¥2,800
EANx36
¥3,000
EANx50
¥4,000
EANx80
¥5,500
EANx100
¥4,000
リブリーザードレーガー
¥10,000

取り扱いメーカー

以下の器材はできれば自分のものを持つことをお勧めします。必携ではありませんので必要な方はお申し出ください。